上里遺跡
上里遺跡はJR東北新幹線二戸駅の南側に位置し、洪積世低位段丘に立地する遺跡で、縄文時代・平安時代・中世の遺構・遺物が出土しています。
縄文中期の円筒式土器を主体とした集落跡は、7棟の竪穴住居跡が馬蹄形状に分布しています。
この遺跡で注目されるのは、7体の人骨が埋葬された土坑です。土坑は口径1.3m、底径1.8m、深さ2.5mで、深さ2.1mの同一面から人骨が出土しています。鑑定の結果、7体は夫婦と子供4体の6体と夫の妹1体と判明し、当時の家族構成を考察する重要な資料となっています。
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