出土品ギャラリー
岩手の縄文土器(後期~晩期)
後期(およそ4千年~3千年前)
後期になると、さまざまな形の土器が作られます。どびんのような形の注口土器や壺のほかに、香炉の形をした土器などまじないやまつりに使われたと見られる変わった形の土器も多くなります。
文様は複雑になり、縄文を磨り消して磨き、光沢を出す技法が盛んに用いられます。
生活の多様化に伴って、目的ごとに土器が作られたと考えられます。
晩期(およそ3千年~2千3百年前)
晩期になると、文様はさらに流麗になります。東北地方に広く分布するこの時期の土器を亀ヶ岡式土器とも呼んでいますが、最近では土器のうつりかわりが明らかになった大船渡市の大洞貝塚にちなみ大洞式と呼ぶことが多くなってきました。
黒光りする土器、複雑な文様を浮き彫りや透かし彫りにした土器など高い技術でつくられるものが増えます。また、皿や高坏など盛りつけ用の土器も発達します。
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