太田林遺跡(室内整理)

いわて調査情報/2024年10月8日現在

DATA

遺跡名 太田林(おおたばやし)遺跡
所在地 岩手県釜石市
事務所 埋蔵文化財センター
調査期間
時代 縄文時代
検出遺構
出土遺物

土器実測図と合成する拓本作業を進めています。

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土器に画仙紙を水で貼り付けて、その上から拓墨を載せていきます。

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拓本のスキャンデータをパソコン上で貼り合わせて、

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土器の図が完成します(写真3)。                               
                                                                               (令和6年10月7日現在)

土器の復元・着色が終わり、いよいよ実測を始めました。土器の両脇に定規を立て、この目盛りを基準に計測して土器の図を作成していきます。0802ootabayashilight
今後、土器実測図は拓本を貼り合わせて完成させますが、拓本作業は秋頃ご紹介します。                                                                                  (令和6年8月2日現在)

6月から始めた土器復元が終了し、石膏部分に着色する作業をしています。

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石膏は白く明るいため、そのままの状態だと写真撮影時に土器の暗さとの差が大きく、撮影が難しくなります。そこで、土器に近い色を塗ることで明るさの差が縮まり、撮影のストレスを軽減することができます。

なお、整理作業時間に余裕があれば完全に土器に合わせた色を塗りますが、土器1点を見ても煤焦げ部分は黒く、直接火に当たっていた部分は褐色で、それぞれに合わせて色を調合するのはとても時間がかかります。そのため、写真撮影で支障が生じない最低限の着色を施しています。
                                                (令和6年7月25日現在)

 

報告書に掲載する遺構写真図版を作成しています。

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野外発掘調査で検出した遺構等は、デジタル測量と写真撮影で記録しています。
室内では、専門のオペレーターがそれらの画像をパソコン上で調整し、印刷物編集ソフトで写真をレイアウトしていきます。

                                               (令和6年7月19日現在)

 

遺物整理と並行して、遺構図版を作成しています。

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発掘調査で検出した遺構は、平面図・断面図どちらもデジタル測量しています。専門のオペレーターが測量成果をパソコン上で調整し、遺構図版を仕上げていきます。
                           (令和6年7月5日現在)

 土器復元作業を始めました。

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写真1 同一個体を展開の状態で並べました

土器接合で同一個体を確認したら、展開の状態で並べて全体像を把握し、接着剤でくっつけていきます。

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写真2 接着剤でくっつけていきます

接着剤が乾くまでマスキングテープで固定し、欠けている部分は石膏で補完して全体を復元していきます。

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写真3 石膏で補完します

                            (令和6年6月6日現在)

 

土器注記作業と並行して、土器の接合作業を始めました。注記を行った土器を並べて、接合するものはないか確認しています。

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作業の様子

 

土器破片は細かく、どれもよく似ています。それでも文様や胎土、焼き方の違いを見ていくと、同じ土器を見つけ出すことができます。

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同じ個体の土器片を集めました。

 

熟練と集中力が求められる作業です。 

                            (令和6年5月2日現在)

 

令和4・5年度の2箇年にわたる発掘調査の結果、土器は40リットルコンテナで56箱出土しました。

ここでは、土を落として水洗洗浄を終えた土器に、インクジェットプリンタで遺跡名と調査年次の略号・出土地点・出土層位などを記入しています(写真1作業の様子・写真2仕上がり)。

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写真1 作業の様子

 

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写真2 仕上がり

土器など割れているものは、この次に接合作業をします。出土情報が記されていると、異なる場所から出土した土器片がくっついた場合にも情報が混乱することはありません。
遺物の出土情報を記す作業は、とても重要なのです。
                            (令和6年4月18日現在)

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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