宿戸遺跡
東日本大震災関連発掘調査
いわて調査情報/2018年8月6日現在
DATA
※この遺跡の調査は終了いたしました。
遺跡名 | 宿戸(しゅくのへ)遺跡 |
所在地 | 岩手県九戸郡洋野町種市第6地割字宿戸地内 |
事務所 | 090-5186-5839 |
調査期間 | 平成30年4月4日~7月31日(予定) |
時代 | 縄文・弥生 |
検出遺構 | 縄文時代 竪穴住居、土坑、埋設土器、落とし穴 弥生時代 竪穴住居、土坑 |
出土遺物 | 縄文時代・弥生時代 土器、石器、土偶 |
平成28年度から3箇年、延べ16箇月間行った発掘調査では、縄文時代早期から弥生時代後期の竪穴住居などの遺構や、数多くの遺物が見つかりました。
写真は、調査区全体を南から撮影したものです。手前が今年度調査区で、奥は建設中の三陸沿岸道路です。
(平成30年7月31日現在)
竪穴(たてあな)住居の壁際近くから縄文時代後期後半(約3,500年前)の土器が出土しました(一枚目)。残念ながら下半分がありませんでした。この竪穴住居から数メートル離れたところにある切株の根元を掘り下げていると、同じく後期後半の土器が2つまとまって出土しました(二枚目)。左の土器は注ぎ口が付いた土器、右の土器は壺形土器です。どちらも上半分がありません。この2つのどちらかに、竪穴住居出土の土器がくっつくのか、または全くの別の土器か。今後の室内整理に期待が高まります。
(平成30年7月11日現在)
縄文時代の落とし穴が見つかりました。長さ約2.8mの細長い穴です。底は足がやっと入る程度で、掘るのは大変です。
(平成30年6月20日現在)
縄文時代晩期の竪穴住居が見つかりました。直径約3.3mの円形で、中央やや左寄りに石囲炉があります。炉の中には土器が埋められていました。
(平成30年5月25日現在)
縄文時代晩期終わり頃の土偶の破片が出土しました。左の破片には乳房の表現があり、お腹回りにはくっきりとした沈線文様が描かれています。このような特徴をもつ土偶の頭部は、髪を結ったような表現がなされるのが通例で、結髪(けっぱつ)形土偶と呼ばれています。
(平成30年5月7日現在)
宿戸遺跡の発掘調査を開始しました。昨年度、竪穴住居跡などが見つかった地点を広げています。
(平成30年4月16日現在)
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