上代川遺跡
東日本大震災関連発掘調査
いわて調査情報/2016年12月8日現在
DATA
※この遺跡の調査は終了いたしました。
遺跡名 | 上代川(かみしろかわ)遺跡 |
所在地 | 岩手県九戸郡野田村玉川第5地割地内 |
事務所 | 080-2819-7363 |
調査期間 | 平成28年4月6日~12月8日 |
時代 | 縄文、弥生、古代~中世 |
検出遺構 | 縄文:竪穴住居、焼土 弥生:竪穴住居、土坑 古代~中世:炭窯、製鉄炉、廃滓場 |
出土遺物 | 縄文時代:土器、石器 弥生時代:土器、石器 古代~中世:土師器、鉄滓、羽口 |
12月8日を以って調査を終了しました。当遺跡からは複数の製鉄遺構と大量の鉄滓、主に弥生時代の住居跡が複数見つかりました。1枚目の写真は直上からの遺跡全景、2枚目は周囲の風景を入れたもので奥に見えるのが野田村中心部です。
(平成28年12月8日現在)
調査も終盤に差し掛かってきました。鉄滓捨て場の下からも炉を持った弥生時代の住居跡が見つかっています。
(平成28年11月25日現在)
鉄滓捨て場の掘削が終了しました。写真は出土した鉄滓を詰めた土のう置き場の様子で鉄滓の総数は少なくとも1600袋以上と見られます。
(平成28年10月28日現在)
弥生時代の住居跡から、内部に石器の詰まった土器が見つかりました。
(平成28年9月30日現在)
写真は製鉄炉及びその周辺の製鉄関連とみられる遺構の全景です。奥の黒く変色した部分が製鉄炉本体で、写真下側に向かって溶けた鉄を流したとみられます。
(平成28年9月16日現在)
写真は鉄滓捨て場にトレンチを設けて拡がりや深さを確かめている様子です。トレンチだけで土嚢数十袋分の鉄滓が出土しています。
(平成28年8月19日現在)
7月23日(土)に現地説明会を行いました。当日は天気にも恵まれて120名以上に来場して頂き、製鉄関連遺構や弥生時代の遺構をじっくり御覧になって頂きました。お越しいただいた参加者の皆様、本当にありがとうございました。
(平成28年7月28日現在)
写真は製鉄炉の全景図です。周辺には炉の他にも製鉄関連とみられる遺構が複数確認されています。
7月23日(土)11:00~12:00に現地説明会を行います。皆様どうぞお越しください。
(平成26年7月15日現在)
写真は製鉄の際に出た鉄滓捨て場の鉄滓をあらわす作業を行っています。この下にも大量の鉄滓が包含されていると見られます。
(平成28年7月8日現在)
写真は炭窯の完掘写真です。底が熱を受けて大きく変色しているのが分かります。このような炭窯が20基以上確認されています。
(平成28年6月21日現在)
写真は手前側が炭窯の断面図作成、奥では断面を残しながら炭窯を掘る作業を行っています。横8m程の大きさの炭窯は掘りぬくのも一苦労です。
(平成28年5月26日現在)
遺跡斜面部中腹に炭窯跡を7基確認しました。作業員の方々と比べてその大きさが分かります。
(平成28年5月11日現在)
試掘トレンチから、地表にも確認された製鉄の際に出た鉄滓が大量に見つかりました。
(平成28年4月25日現在)
今年度の調査が始まり、地表の雑物撤去作業に入りました。既に表土から製鉄関係の遺物が出土しており期待が高まります。
(平成28年4月8日現在)
※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。