高田城跡

東日本大震災関連発掘調査

いわて調査情報/2015年10月1日現在

DATA

※この遺跡の調査は終了いたしました。

遺跡名 高田城(たかだじょう)跡
所在地 岩手県陸前高田市高田町字洞の沢 鳴石 本丸
事務所 080-8212-5048
調査期間 平成27年5月11日~9月29日
時代 中近世
検出遺構 曲輪Ⅲ
曲輪Ⅳ:曲輪4・切岸6・土塁3
出土遺物 近世陶磁器少量
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空撮を終え、2年間に亘った大規模な発掘調査も終わりを迎えることとなりました。今年度の調査の結果、中世城館として機能していた曲輪Ⅳからは土塁や切岸が見つかり、曲輪Ⅲと考えられていた範囲は自然地形や近現代の畑作等によって造成されたものであったことが判明しました。
写真は今年度の調査区を西側から撮影したものです。周辺の地形が手に取るようにお分かり頂けるかと思います。
最後に関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
(平成27年9月29日現在)

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来週の空撮に向けて全体の掃除を行っています。
範囲も広く、傾斜も急な箇所があり、なかなか一筋縄ではいきません。皆で力を合わせて頑張っています。
(平成27年9月3日現在)

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前回、調査を行った尾根よりも更に南側の曲輪Ⅲの平場と切岸に対して試掘調査を行っています。人の手の加わった地形か自然地形かを現在見極めてきています。今後も更にトレンチを開け、高田城の姿を解き明かしていきます。
(平成27年8月17日現在)

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従来、曲輪Ⅲの範囲に含まれていた尾根にトレンチを開けて中世以降の人為的な土地の改変が行われていないことがわかりました。今後は更に南側にある尾根に向けて調査を行い、城館がどこまで続くのかを確かめていきます。
(平成27年7月10日現在)

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曲輪Ⅳと曲輪Ⅲの間の谷部にトレンチを開け、城館に伴う掘の有無を確認しました。
その結果、中世以降の改変は行われておらず、縄文時代以前の谷地形であることがわかりました。来週以降は曲輪Ⅲに着手する予定です。
(平成27年7月10日現在)

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曲輪Ⅳの調査を終え、空撮を行いました。全体の約4分の1の面積を終了しました。写真上方に土塁がみえます。
今後も引き続き調査を継続していきます。
(平成27625日)

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写真は曲輪の先端となる土塁を検出しました。高さは2m程と見られます。
(平成2769日)

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切岸、土塁の検出作業を行いました。
切岸の高さが約4m、土塁を合わせると5m以上にもなり、作業員の方々と比べるとその大きさに圧倒されます。
(平成27527日) 

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今年度の高田城跡の調査がスタートしました。今回はどのような発見があるのでしょうか。
写真は表土を人力で除去しながら、切岸の精査を行っているところです。
(平成27513日現在)

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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