中村遺跡

いわて調査情報/2015年7月1日現在

DATA

※この遺跡の調査は終了いたしました。

遺跡名 中村(なかむら)遺跡
所在地 岩手県北上市二子町中村42ほか
事務所 080-1668-0398
調査期間 平成27年4月16日~7月2日
時代 古代
検出遺構 平安時代:竪穴住居跡、焼成土坑、溝等
出土遺物 平安時代:土師器、須恵器、鉄製品等

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写真は中村遺跡北側から南側を撮影したものです。写真奥の赤いマーク部分が千苅遺跡の最南端、調査開始地点となります。現在、調査終了箇所には堤防が造成されています。
2日をもって調査は終了します。平成23年度の千苅遺跡から5か年に渡った調査では、千苅・中村合計で200棟超の平安時代の竪穴住居跡等が見つかり、北上川のほとりに大規模な古代の集落跡が形成されていたと考えられます。今後、これまで出土した土器等の整理が始まります。その成果はいずれどこかでお伝えできればと思います。
(平成27年7月1日現在)

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写真は現在精査中の竪穴住居跡から出土した鉄鏃(てつぞく…矢じり)と赤彩土器です。
鉄鏃はまるで矢印のような形をしています。赤彩土器の方は、赤く施された彩色が鮮やかに残っています。
こちらの遺物は6月20日(土)の現地説明会にて紹介させていただく予定です。皆様のお越しを心よりお待ちしています。
(平成27年6月18日現在)

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 現在調査中の区域では、古代の竪穴住居跡等が見つかっています。
また、下の写真は古代の住居のカマドの煙道部です。この煙道は地表から溝状に掘り込まれ、側面は石で組まれています。このような煙道を伴う住居は二戸等の県北地域で多く見つかっていますが、北上では珍しい事例です。
これらの遺構を6月20日の現地説明会でご覧頂こうと思います。
(平成27年5月29日現在)

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中村遺跡では焼成遺構(火を焚いた痕跡のある土坑)が、昨年度調査からの累計で90基近く見つかっています。
写真は今年度検出された焼成遺構の一つです。穴の底から壁にかけて土が赤く焼けています。
その上に載る炭のかたまりや土器などの遺物は、焼成遺構がどのような機能を持っていたかを知る大きな手掛かりになります。
(平成27年5月15日現在)

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今年度の調査が4月20日から始まりました。昨年度からの継続調査です。
現在、古代の竪穴住居跡や焼成土坑等が見つかっています。写真は1辺8mの竪穴住居跡です。この大きな住居跡には何が眠っているのでしょうか。
(平成27年4月23日現在)

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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