イベントレポート
第44回埋蔵文化財展を開催しました!
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第44回埋蔵文化財展「発掘された普代村の歴史」を11月4日(土)・5日(日)普代村社会体育館で開催しました。
当日は普代村の文化祭も行われ、会場の体育館は村民の方の作品展や、舞台発表でにぎやかです。
埋蔵文化財センターが普代村内で発掘調査を行った4遺跡(長途遺跡・下村遺跡・力持遺跡・割沢遺跡)の出土遺物を展示しました。
これは、縄文時代前期の長途遺跡の展示です。
同遺跡からは、縄文時代後期以降と考えられる溝状の落し穴群も見つかっており、その形状を写真と模型で表現しました。
力持遺跡は縄文時代前期から中期を中心とする大集落で、これまでに何度か調査を行っています。東北地方北部に分布する円筒式土器と南部に分布する大木式土器の両方が見つかっています。
力持遺跡の石器です。
北三陸沿岸部に多い、剥片を利用したスクレーパーも多く見つかっています。大きな石皿もありました。
体験コーナーでは、縄文時代の編布を再現した縄文服を着て、縄文人に変身する体験や、土器パズル、もよううつしとりを体験してもらいました。
特に人気だったのが、本物の土器の接合を体験する土器パズルです。多くの子供たちが夢中になりました。
来場の皆さんからは、
「普代にも多くの縄文人が居た証を見ることができた。」
「身近なところに縄文時代などの古い時代ものが埋まっていた、ということに驚いた。」
「大切な文化財をみんなに知ってもらって、普代村の良さを再認識してほしい。」
といった感想が寄せられました。
ご来場の皆さん、ありがとうございました。
2023年11月14日掲載
※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。