中平遺跡
いわて調査情報/2023年6月12日現在
DATA
※この遺跡の調査は終了いたしました。
遺跡名 | 中平(なかたい)遺跡 |
所在地 | 岩手県九戸郡野田村大字野田22地割136番1ほか |
事務所 | 080-1668-0103 |
調査期間 | 令和5年4月6日~6月9日 |
時代 | 縄文時代 奈良時代 平安時代 |
検出遺構 | 縄文時代 竪穴住居 土坑 落とし穴 奈良時代・平安時代 竪穴住居 |
出土遺物 | 縄文時代 土器 石器 奈良時代 土師器 平安時代 土師器 須恵器 |
調査を終了し、最後にドローンを使って上空からの写真撮影を行いました。
上の写真は一昨年から3箇年分の調査範囲(写真下半の砂地範囲)を撮影したものです。隣接する学校(写真上)よりも広い範囲を調査したことが分かります。
下の写真は今年度調査した範囲で、これまで紹介してきた落とし穴や古代の遺構などが写っています。
今年度の調査でも縄文時代から平安時代まで様々な時代の遺構や遺物が見つかりました。
(令和5年6月9日)
上の写真は今回見つかった平安時代の遺構です。
一辺約4mの方形で、竪穴住居のようにも見えますが、カマドがありません。
また床面のほぼ中央には大きな焼土が2箇所見受けられ、そのうち1箇所は焼土の両側に石が据えられています(下の写真)。柱穴は床面だけではなく、遺構の外側にも並んでいます。
遺物が少ないので、はっきりとは分かりませんが、昨年度の調査成果と照らし合わせてみると、鉄製品の製作や加工に関わる施設ではないかと推測しています。
(令和5年5月29日現在)
前回紹介した落とし穴がいくつも見つかっています。
写真は、少し高いところから落とし穴を撮影しています。
ほぼ同じ方向を向いた、細長い落とし穴が密集しているのが分かります。また作業員さんの大きさと比べても、これらの落とし穴が非常に大きいことが分かります。
(令和5年5月22日現在)
遺構の調査を進めています。
上の写真は今年度見つかった、縄文時代の落とし穴です。
下の写真はこの落とし穴の作業風景ですが、作業員さんと比較すると、落とし穴がとても大きいことが分かってもらえると思います。
(令和5年5月1日現在)
昨年度調査区の北西側を調査しています。
切り株が多く、作業が大変ですが、すでに遺構が幾つも見つかっています。
遺構と思われる範囲には、写真のように白いスプレーでマーキングしていきます。この遺構は縄文時代の落とし穴ではないかと考えています。
(令和5年4月17日現在)
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