太田林遺跡
いわて調査情報/2023年9月21日現在
DATA
※この遺跡の調査は終了いたしました。
遺跡名 | 太田林(おおたばやし)遺跡 |
所在地 | 岩手県釜石市橋野町第38地割34-1ほか |
事務所 | 090-9468-4683 |
調査期間 | 令和5年5月1日~8月31日 |
時代 | 縄文時代 |
検出遺構 | 縄文時代 竪穴住居 土坑 |
出土遺物 | 縄文土器 石器 玦状耳飾 サメ歯 |
8月30日に調査区南上空から撮影しました。
太田林遺跡は写真下側を流れる鵜住居川(橋野川)北東の段丘上に立地しています。昨年度・今年度調査した範囲は黄色の矢印で示した部分で、縄文時代前期の集落跡が見つかりました。調査は8月31日で終了しましたが、今後室内整理を行い、出土遺物と遺構の関係を詳細に検討していきたいと思います。
調査にご協力いただきました橋野町の皆様、関係者の皆様、大変お世話になりました。
(令和5年9月21日現在)
6月16日に情報を出してから、複雑に重なりあった遺構の精査が多く、写真で示すのが難しい遺構ばかりでお知らせできていませんでした。竪穴住居や貯蔵穴の検出・精査がだいぶ進み、見やすい竪穴住居が見つかりました。
人が入っている長方形の窪みが竪穴住居です。
調査区内だけで、長軸約8m・短軸約5mあり、竪穴住居は写真手前方向に続いていると想定されます。男性12名が入っても余裕の広さです。床面中央には地床炉が2列8基見つかりました。これらが同時に使われていたのか、今後室内整理を通して検討したいと思います。
(令和5年8月9日現在)
竪穴住居等の検出・精査を進めています。
人が入っている方形の窪みが竪穴住居です。この竪穴住居には炉や柱穴がありませんでした。写真右側の丸い穴は竪穴住居が埋まった後に作られたものです。また、この竪穴住居の下には、より古い別の竪穴住居が埋まっているようです。
今後、この下の精査を進めます。 (令和5年6月16日現在)
土層観察用の土手を残しながら遺構の検出・精査を進めています。
土を掘り下げていくと、複雑に重なり合った竪穴住居などの遺構が見えてきます。竪穴住居の床面付近からサメの歯が見つかりました。
太田林遺跡は海岸から直線距離で約11㎞の山間部にありますが、何のために持ち込まれたのでしょうか。
(令和5年6月2日現在)
5月1日から今年度の調査を開始しました。
昨年度の調査では、縄文時代早期から前期の竪穴住居24棟などを検出しました。今年度は、そのすぐ南側を調査します。
写真は、遺構を検出した状況です。写真左上の黄色い土の部分は昨年度調査区で、中央~右側の黒土部分が今年度調査区です。黒土部分で土が赤く変色している箇所は地床炉で、既に20基確認しています。
(令和5年5月15日現在)
※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。