イベントレポート
平成28年度埋蔵文化財公開講座・遺跡報告会レポート
平成29年1月28日(土)、岩手県民会館中ホールにおいて平成28年度埋蔵文化財公開講座・遺跡報告会が開催されました。
午前は埋蔵文化財公開講座として、最先端の考古学研究を分かりやすく伝える講演が行われました。午後は遺跡報告会として、当センターが今年度発掘調査を行った遺跡について調査概要の報告が行われました。
埋蔵文化財公開講座・遺跡報告会は来年度もまた開催を予定しておりますので、発掘調査や考古学に興味のある方は是非足を運んでいただきたいです。埋蔵文化財や歴史について一緒に楽しく学んでいきましょう!!
午前の部は、『実験考古学でわかる新しい先史世界』と題し、首都大学東京大学院教授の山田昌久先生にご講演頂きました。過去の人々が用いた道具を実際に製作して使用実験を行い、その生活の実態により迫ろうとする研究内容です。新しい考古学のアプローチとして、とても興味深い内容でした。
午後の部は、遺跡報告会として、埋蔵文化財センターが今年度発掘調査を行った遺跡について、担当調査員により紹介が行われました。報告を行ったのは、高根遺跡(宮古市)、上代川遺跡(野田村)、田鎖車堂前遺跡(宮古市)、世田米城跡(住田町)、挾田館跡(大槌町)、千徳城遺跡群(宮古市)の6遺跡です。縄文時代から中世に至るまで、各地域の歴史の解明につながる大きな成果が得られました。報告会終了後、山田昌久先生よりご講評をいただきました。
遺物の展示コーナーです。今回の報告遺跡を中心に、遺跡から出土した主な遺物が展示されました。皆さん非常に関心が高く、熱心に調査員に質問する姿も数多く見受けられました。
・当日の埋蔵文化財公開講座の資料は、こちらから。
・当日の遺跡報告会の資料は、こちらから。
2017年2月6日掲載
※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。