イベントレポート

沢田Ⅲ遺跡 現地説明会レポート

去る平成26年9月6日(土)、山田町にある沢田Ⅲ(さわださん)遺跡で現地説明会を開催しました。
当日は全県快晴の天候で、夏が戻ってきたかのような強い日差しの中、100名もの方に参加頂きました!

沢田Ⅲ遺跡は、三陸沿岸山田宮古道路の建設に伴い、昨年から引き続き発掘を行っている復興関連調査です。
沢田Ⅲ遺跡では、縄文時代中期中頃~終わり頃(約4,000~4,500年前)の竪穴住居跡が重なり合った状態で60棟あまりも見つかりました。住居が何回も建て直されていることが分かり、また住居の棟数から大規模な集落だったと想像できます。

地元から参加された方は、
「今日は興味津々でやってきた。竪穴住居跡が重なって見つかっているのが、実に興味深かった。発掘調査は復興のために急がれているが、中途半端に終わらせずに最後まできちっと調査してもらいたい。」
と話していました。

沢田Ⅲ遺跡 現地説明会の様子
夏が戻ってきたかのような暑さの中、現地説明会のスタートです!山田病院の裏手に事務所用地をお借りしていますが、ここから遺跡まではちょっと距離があります。

夏が戻ってきたかのような暑さの中、現地説明会のスタートです!山田病院の裏手に事務所用地をお借りしていますが、ここから遺跡まではちょっと距離があります。

現地で遺跡の詳しい説明です。右端に説明員がいますが、聞いている皆さんと対比すると、住居跡が重なって広範囲に分布しているのが分かります。説明員の後ろにも住居跡が続きます。

現地で遺跡の詳しい説明です。右端に説明員がいますが、聞いている皆さんと対比すると、住居跡が重なって広範囲に分布しているのが分かります。説明員の後ろにも住居跡が続きます。

続いて、遺跡中央付近にある住居跡の説明です。ここも住居がかなり重なっており、柱穴等の穴も多いので、皆さんには少し離れた場所から見ていただいています。

続いて、遺跡中央付近にある住居跡の説明です。ここも住居がかなり重なっており、柱穴等の穴も多いので、皆さんには少し離れた場所から見ていただいています。

作業員さんが柱や壁の位置に立ち、住居が建て替えられた様子の説明です。ここでは3回建て替えられたようです。この場所は、長い間縄文人に気に入られていたようです。

作業員さんが柱や壁の位置に立ち、住居が建て替えられた様子の説明です。ここでは3回建て替えられたようです。この場所は、長い間縄文人に気に入られていたようです。

展示していた出土品から、獣骨です。縄文人が食べたものと思われます。狩猟はどのように行っていたのか?焼いたのか、煮たのか?当時のことに思いをはせると面白いかもしれません。

展示していた出土品から、獣骨です。縄文人が食べたものと思われます。狩猟はどのように行っていたのか?焼いたのか、煮たのか?当時のことに思いをはせると面白いかもしれません。

出土品からもう一つ、貝殻です。海に近いこの遺跡では非常に食料の種類に恵まれていたようです。うらやましい!

出土品からもう一つ、貝殻です。海に近いこの遺跡では非常に食料の種類に恵まれていたようです。うらやましい!

当日の資料はこちらから(PDFファイル)

2014年9月6日掲載

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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