岩井沢遺跡
東日本大震災関連発掘調査
いわて調査情報/2016年9月1日現在
DATA
※この遺跡の調査は終了いたしました。
遺跡名 | 岩井沢(いわいさわ)遺跡 |
所在地 | 岩手県宮古市門馬第4地割65-3ほか |
事務所 | 080-8212-5048 |
調査期間 | 平成28年4月11日~9月1日 |
時代 | 縄文・弥生・近世 |
検出遺構 | 竪穴住居跡2棟、竪穴状遺構1棟、土坑50基 |
出土遺物 | 縄文土器(早期~後期)、弥生土器、石器(石鏃・尖頭器・石匙・石箆・磨製石斧など)、寛永通寶 |
9月1日で今回の発掘調査を終了しました。今後の整理作業で遺跡の性格を探っていきたいと思います。写真はラジコンヘリで遺跡全体を北側上空から撮影したもので、調査区の右に閉伊川、左に国道106号と建設中の岩井沢トンネルが見えます。
(平成28年9月1日)
調査区南端の細長い区域で竪穴住居2棟を検出しました。このうち1棟は西半分が調査区外にありますが、直径約4mの円形をしていると推定され、縄文時代後期の土器が出土しています。中央部分の土が赤く焼けているのは炉のあとです。
(平成28年6月22日現在)
調査対象範囲から土坑10基を検出しました。このうち何基かは幅に対して深さのある溝状のかたちをしており、落とし穴と考えられます。石鏃なども出土しており、本遺跡が縄文時代には狩猟場として使われたことがうかがえます。
(平成28年6月8日)
トレンチを掘って調査区の各地点の表土の厚さを確認したのち、重機で表土を取り除きました。そこで現れた面をジョレンなどを使ってきれいにして、遺構があるかないかを確認しています。
(平成28年5月10日)
平成28年度の調査を開始しました。雑物撤去と試掘作業に入りましたが、午後からは雪が降ってきました。せっかく掘ったトレンチも雪に埋もれてしまいました。
(平成28年4月13日現在)
※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。