イベントレポート

焼山遺跡 現地説明会レポート

去る平成26年5月31日(土)、山田町にある焼山遺跡で現地説明会が開催されました。
当日は快晴の気持ち良い天気となり、参加者も約115名となりました。今年度最初の現地説明会、好調な出だしです!ご参加の皆様、ありがとうございました

焼山遺跡は、山田町復興計画による防災集団移転促進事業に伴う発掘調査で、昨年度から引き続き調査を行っています。古代~中世の鉄生産関連遺跡で、製鉄工房と確認できる遺構が3棟見つかりました。
岩手県の沿岸部では、大昔から製鉄が行われていたことを示しています。

焼山遺跡 現地説明会の様子
開会式は当センター所長の挨拶に続き、この遺跡の担当調査員の紹介です。現地説明会は昨年度に続き2回目になります。

開会式は当センター所長の挨拶に続き、この遺跡の担当調査員の紹介です。現地説明会は昨年度に続き2回目になります。

開会式の後は説明場所まで移動です。少し見えにくいですが、奥に歩いて行っている参加者を見ると、遺跡の規模が分かるかと思います。

開会式の後は説明場所まで移動です。少し見えにくいですが、奥に歩いて行っている参加者を見ると、遺跡の規模が分かるかと思います。

焼山遺跡では製鉄炉などの遺構が沢山見つかっています。この地域は宮古花崗岩帯に位置するため、砂鉄が取れやすい環境だったようです。

焼山遺跡では製鉄炉などの遺構が沢山見つかっています。この地域は宮古花崗岩帯に位置するため、砂鉄が取れやすい環境だったようです。

製鉄炉跡です。床面に見えるのは鉄滓(てっさい)という鉄生産時に出る鉄カスです。当時の鉄生産の様子が伺えます。

製鉄炉跡です。床面に見えるのは鉄滓(てっさい)という鉄生産時に出る鉄カスです。当時の鉄生産の様子が伺えます。

焼山遺跡の上から山田湾がきれいに見えます。当時の人もここで山田湾や船越湾を眺めながら製鉄の仕事に従事していたのでしょうか。良い職場環境です♪

焼山遺跡の上から山田湾がきれいに見えます。当時の人もここで山田湾や船越湾を眺めながら製鉄の仕事に従事していたのでしょうか。良い職場環境です♪

遺物の展示は、羽口(はぐち)や鉄滓など、製鉄関連の物が主ですが、写真の刀子(とうす)なども出土しています。縄文の物も少し出たようです。

遺物の展示は、羽口(はぐち)や鉄滓など、製鉄関連の物が主ですが、写真の刀子(とうす)なども出土しています。縄文の物も少し出たようです。

当日の資料はこちらから(PDFファイル)

2014年5月31日掲載

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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