イベントレポート

中村遺跡 現地説明会レポート

平成26年9月27日(土)、北上市にある中村遺跡(なかむらいせき)で現地説明会を開催しました。
当日は素晴らしい快晴で、134名の方にご参加頂きました!ありがとうございました。

中村遺跡は、北上川の治水対策に伴う発掘調査です。
昨年まで当センターで調査を行った千苅遺跡(せんがりいせき)の北側に隣接しており、竪穴住居が53棟も見つかるなど、千苅遺跡から続く古代の一大集落が形成されていることが分かりました。

地元から参加された方は、
「今日は配られた回覧板を見て来てみた。遺跡の範囲も広く、遺構もたくさんあってすごいと思った。ここにあった建物は、屋根が何の材質でできていたかが知りたい。」と話していました。
また、家を建てるため発掘をしてもらったことがある方は、
「その時と同じような住居跡が出てきた。」
と話していました。

中村遺跡 現地説明会の様子
いつもの事務所前の概要説明ですが、参加者は134名とかなりの人数だったのでこの賑わいです!説明にも力が入ります!!

いつもの事務所前の概要説明ですが、参加者は134名とかなりの人数だったのでこの賑わいです!説明にも力が入ります!!

右側は調査が終わった所に調査区で出た土を盛って、そこから調査区をのぞいています。発掘ではかなりの量の土が出ます。

右側は調査が終わった所に調査区で出た土を盛って、そこから調査区をのぞいています。発掘ではかなりの量の土が出ます。

竪穴住居の説明。あぜを残していますが、この住居がどのように埋まったのかを調べるために残しています。

竪穴住居の説明。あぜを残していますが、この住居がどのように埋まったのかを調べるために残しています。

焼失住居の焼け落ちた建材です。住んでいて火事になったのか?住み終えて燃やしたのか?謎ですが、そのままの状態で出土しています。

焼失住居の焼け落ちた建材です。住んでいて火事になったのか?住み終えて燃やしたのか?謎ですが、そのままの状態で出土しています。

出土した遺物です。中央上に写っているような甕が実際にカマドにかけられた状態で見つかっています。生活の痕跡を垣間見ることができます。

出土した遺物です。中央上に写っているような甕が実際にカマドにかけられた状態で見つかっています。生活の痕跡を垣間見ることができます。

質疑応答タイムです。直接調査員に質問できるのも説明会の醍醐味ですね!ここは舟渡という地名からも北上川をに関わる交通の要所で、たくさんの人が暮らしていたのでは、と想像されます。

質疑応答タイムです。直接調査員に質問できるのも説明会の醍醐味ですね!ここは舟渡という地名からも北上川をに関わる交通の要所で、たくさんの人が暮らしていたのでは、と想像されます。

当日の資料はこちらから

2014年9月27日掲載

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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