イベントレポート
越田松長根Ⅰ遺跡 現地説明会レポート
平成27年7月4日(土)午前10:30から、宮古市田老の越田松長根Ⅰ遺跡(こしだまつながね1いせき)で現地説明会を開催しました。今回はお隣で調査している宮古市教育委員会との共同開催でした。当日は、曇りの過ごしやすい天候で、105名の方がいらっしゃいました。たくさんのご参加ありがとうございました!
越田松長根Ⅰ遺跡は、市道築造に伴い発掘調査を行っている遺跡です。
真崎海岸の西側、標高90~110mの丘陵と谷が複雑に入り組んだ地形に位置し、調査区が西と東に分かれる大きな遺跡です。西調査区では縄文時代前期初め(約6000年前)の大きな集落跡が、東調査区では縄文中期末~後期前半(約4000年前)の集落の一端が発見されました。縄文時代前期初めの集落跡は発見例が少ないため、貴重な資料となります。
田老の仮設住宅から参加された男性は、「初めて遺跡を見たが、こんなにいっぱいあるとは思わなかった。まだ他にもあるかもしれないので、いくつかは残してほしい。今後、田老での貝塚発見にも期待している」と話していました。
2015年7月13日掲載
※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。